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自立循環型住宅への設計ガイドライン
自立循環型住宅の概要

13要素技術の手法と省エネルギー効果

07 日射遮蔽手法

目的
夏期や中間期に室内に侵入する日射を遮り、室内を涼しく保ちます。
効果
冷房エネルギーを 15〜45% 程度削減できます。
省エネ手法
次の4つがあります。
手法1 開口部の日射遮蔽手法
日射遮蔽に効果のあるガラスを選択し、日射遮蔽部材(カーテン、ブラインドなど)や庇等を設置する手法です。
ポイント
開口部の日射侵入率(入射する日射熱のうち室内へ流入する熱の割合)は、次の簡易計算式により求められます。各部位に対策を講じて、総合的に開口部の日射侵入率を小さくすることが大切です。  

開口部の日射侵入率
  =ガラスの日射侵入率×日射遮蔽部材の日射遮蔽係数×庇等の日射遮蔽係数

ガラスの日射侵入率

ガラスの種類により日射侵入率は異なります。

図
図 遮熱型低放射複層ガラス
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表 ガラスの日射侵入率

日射遮蔽部材の日射遮蔽係数

日射遮蔽部材の設置位置(屋外・屋内)や種類により日射遮蔽係数は異なります。外付け部材の方が、日射遮蔽効果は大きくなります。

図
   図 窓の日射遮蔽性能の比較
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表 日射遮蔽部材の日射遮蔽係数

庇等の日射遮蔽係数

庇や軒などは、日射遮蔽に有効な形状とする必要があります。庇等の設置方位により日射遮蔽効果は異なります。太陽高度の低い東面または西面では、庇等による日射遮蔽効果は期待できません。

図
図 日射遮蔽に有効な庇等の定義
図
表 庇等の日射遮蔽係数

手法2 屋根の日射遮蔽手法
小屋裏換気量を大きく取ったり、屋根に通気層を設ける手法です。
手法3 外壁の日射遮蔽手法
外壁に通気層を設けたり、反射率の高い外装材を使用する手法です。
手法4 その他の日射遮蔽手法
床面などの照返し防止や、庭木を利用した日射遮蔽手法です。

効果の達成方法の例
「手法1 開口部の日射遮蔽手法」を講じることにより得られる開口部の日射侵入率を指標として、3段階のレベルで冷房エネルギー削減の効果が見込まれます。主開口面が南に面する場合の効果と達成方法は次の通りです。
レベル0
開口部の日射侵入率 0.79程度
→ 削減効果 なし
レベル1
開口部の日射侵入率 0.6以下(真北±30゜以外)、0.79以下(真北±30゜)
→ 15%程度 削減
レベル2
開口部の日射侵入率 0.45以下(真北±30゜以外)、0.55以下(真北±30゜)
→ 30%程度 削減
レベル3
開口部の日射侵入率 0.30以下(真北±30゜以外)、0.55以下(真北±30゜)
→ 45%程度 削減
トピックス
日射遮蔽部材による窓面温度について
外付けブラインドなどの外部遮蔽部材に比べ、内付けブラインドのような内部遮蔽部材を設置すると窓面の温度は高くなります。
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図 ブラインドを設置した場合の窓面温度の比較